トリカーリオン

私は心が狭い人間です。ある日の朝の通勤途中、満員電車、職場の最寄り駅から二駅手前、急に便意を催しました。

始業開始まではまだ1時間近くあります。思い切って途中で降りてトイレに行くか、会社まで我慢するかを少しだけ悩み、選んだのは後者、いつもはそんなに気にならない電車の揺れが、確実にボディを攻めてきます。

電車は定刻通り最寄り駅に到着、改札を抜けて会社のビルに到着、私の職場のフロアは7階、職場が入居しているビルには複数の企業が入居していますがどの会社も始業時間は大体同じ、エレベーターホールには誰もおりませんでした。

エレベーターホールを小走りで駆けます。そんな私を妻より優しくエレベーターは待っていてくれました。

しかし、私のお腹は1秒を争うぐらいに追い込まれています。早く閉まってくれ、間に合ってくれ、閉まるボタンを連打し、ドアが閉まり始めました。

閉まりきるまであと40cm、30cm、その時に誰かがこちらに走って来る音が聞こえ、私は思わずエレベーター内の開くボタンを押していました。

何故なら私はサラリーマン。始業開始約1時間前に出社するような方にはどんなに自分が追い込まれていようと自然と優しくしてしまうのです。

すいませーん。と寝癖頭の若者がエレベーターに乗り込んできました。きっと昨日も遅くまで働いていたんだろう。今、この瞬間、私はお腹が痛いのだけれど、そんな君のためならいくらでも待つさ。そう思っていたはずなのに彼が指定したボタンは2階。その瞬間に私は彼に凄く腹を立ててしまったのです。その気持ちの切り替わりまで0.2秒。

トイレには間に合った。出すものは全て出た。なのに、走ってきてまで閉まりかけのエレベーターに乗り込み、2階を押した彼に腹を立てる。私はそんな心の狭い人間なのです。

はっ!話を戻して、トリカーリオンはとても面白いボドゲです。様々な要素がモリモリ。しかし、インストが下手な私は、事前に1人でインストの練習したところ、1時間30分を要しました。

これは流石に聞いてる方も辛いだろうなと思い、更に1時間30分をかけて簡単にインスト用のサマリーを作りました。そして妻にインストの練習に付き合って欲しいとお願いしました。

サマリーを作った成果もあって、インスト時間は50分に短縮されました。それでもインストで50分は長いなぁと思い、短くするにはどうしたらいいかなと妻に意見を求めました。そうしたら妻が言うのです。あんまり聞いて無かったから本番でまたちゃんと聞くわと。

彼女は仕事に疲れていたのに私のインスト練習に付き合ってくれた。なのに心の狭い私は腹を立てるのです。大らかな気持ちでボードゲームを楽しむためにも、どんなボドゲでもインストを30分以内におさめられるスキルを身につけるためにもまだまだ修行は続くのです。

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