カルバ

私を少しでも知っている人は私のことをせっかちだと言います。小学生の頃から通信簿には先生から必ずその旨が書かれていましたし、友人、知人、妻にも幾度となくあなたは本当にせっかちだねと言われてきました。
イメージとしては道の曲がり角に電柱があったら、曲がり角と電柱の間を嬉々として歩いて犬のうんちを高確率で踏む奴、それが私です。

7月で33歳になる私は、自身でもそんなせっかちな自分の性格を理解しております。女性と歩くときだけは必ず少し歩速を緩めて、車道側を歩く。それぐらいは出来るようになってきました。しかしせっかちを治そうとは思っておりません。それはせっかちで得をしてきた、得をすることが世の中にはたくさんあるからだと思います。

先日カルバをプレイしました。インストを聞いて私は隊長を任されました。このゲームは隊長がタイルをめくり、他のプレイヤーも同時に同じタイルを配置します。カルバはとても面白いボドゲです。詳しいレビューは他サイト様をご参照下さい。

ゲーム中、隊長である私のタイルめくり、タイル配置の早さに他プレイヤーは驚いていました。私は考えていました。誰よりも早くゴールをしてやる。今まで鍛え上げたせっかちの強さをみせつけてやる。せっかちは正義。

結果は3位でした。振り返ってみると私は道を繋げることばかり考えており、他プレイヤーの動向を一切見ておりませんでした。

その日の夜、眠りにつく前に少しだけ、ほんの少しだけせっかちな自分を見直そうと思うと同時に、通信簿には視野が狭いとも書かれていたことを思い出しました。私が歩道側を歩くことばかり集中して、点字ブロックの上を歩かされる妻がよく怒っていたことも思い出しました。

着眼大局、着手小局、33歳はこれでいこうと思います。

Karuba
Rüdiger Dorn
Haba
2015-08-01